古今東西、赤い物! トントン、トマト! トントン、いちご! トントン、ポスト!…と続くぐらい赤い物の代表的な存在、郵便ポスト。しかし、県庁の向かい、和歌山県民文化会館前には、写真のように赤ではない色をしたポストが涼しげに立っています。

 今回の質問は和歌山市のY・Sさんからの「県文前に青いポストがあるのはなぜ?」。うっかり塗り間違えた訳もなく、確かに不思議です。管理する和歌山中央郵便局総務部の藪雅彦部長に聞きました。

 


 

花博の物を移設し今も活躍中

 「県文前に青いポストがあるのはなぜ?」。和歌山中央郵便局総務部の藪雅彦部長に聞くと、「あれは1990年に大阪であった花博の会場に設置されていたものなんです」と教えてくれました。

 国際花と緑の博覧会、通称・花博は同年4〜9月に開かれました。その会場内には9基のポストが。一般的な赤ではなく、空をイメージさせる青いものでした。

 会期終了後、この9基を処分するのはもったいないと、新たな活躍場所の募集がかけられ、手を挙げたうちの1つが和歌山中央郵便局でした。「和歌山のシンボル的な場所である県庁の向かいを選んだんだと思います。設置されたのが翌91年1月ですから、もう30年近く経つんですね」。

 なお、一般的にポストは5〜10年ごとに色あせたものから塗り直しているとのこと。この青いポスト、現在は所々、塗料が薄くなってきていますが、近々、補修を行う予定だそうです。

(ニュース和歌山/2019年10月19日更新)