怖さ:2
町の妖怪
出没地域・和歌山県全域

 のっぺらぼうといえば顔に目、鼻、口のない、全国に伝わる妖怪。昔話では狢(むじな)や狸(たぬき)、狐(きつね)がのっぺらぼうに化けていたというオチが多い。和歌山市内で医師をしていた男性に聞いた話。氏が子供のころ、夜にお使いを頼まれて、近所の酒屋に出向いたところ、通り慣れた道なのに、なかなか店が見つからない。困っていたら、「何かお探しかい?」と声を掛けられた。助かったと振り向けば、目も鼻も口もない女の人が立っていた。慌てて家へ逃げ帰って、庭にいた祖父に話そうとすると、ふり返った祖父の顔に目も鼻も口もなかったそうだ。

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(ニュース和歌山/2019年10月19日更新)