今回の依頼は和歌山市のよしくろさんから「なぜ岡公園の滑り台はあんなに急なのか?」です。
和歌山城の南側に位置する岡公園は、休日になると、多くの家族連れでにぎわう人気スポットです。
中でも公園中央にドンと鎮座するのが巨大滑り台。滑り台から勢い良く滑り降りたり、鎖を握りよじ登ったりと皆思い思いに楽しみます。小さい時はおっかなびっくり頂上に至り、なんだか得意げな気持ちになった人も多いのでは。
管理する和歌山市和歌山城整備企画課の小西昌太郎さんに聞きました。
登山をイメージしているから
「なぜ岡公園の滑り台は急?」。和歌山市和歌山城整備企画課の小西昌太郎さんによると、岡公園は1894(明治27)年に公園となりました。遊具が本格的に設置されたのは戦後。1965(昭和40)年に巨大滑り台、トンネルや安全ブランコが設置されたと記録がありますが、当時から残るのは滑り台のみです。
滑り台はコンクリート製で、直径11㍍、高さ5㍍。頂上からの滑る面は2ヵ所あり、鉄製パイプを使う登り坂路が3ヵ所、ボルダリング風の石やチェーンも施されています。おそらく市内では最大ですが、急な理由はずばり「記録がなく、分かりません」。
ただ、「当時の遊具は今に比べ大きく、他の公園には似た形の滑り台があり、流行の形だったのでは」と推測します。
同市久保丁の河岸児童公園にはほぼ同型の滑り台があり、ともに名は「プレイマウンテン」。つまり山をかたどった遊具で、チェーンや石など登山を思わせます。山だから急という所でしょうか。
(ニュース和歌山/2019年10月26日更新)