太田小学校(和歌山市太田)の創立50周年を祝う会が11月8日に開かれ、全校児童353人が映像や歌で節目を盛りあげた。
この日に向け、全校児童が製作した壁画を体育館の外壁に展示(写真)。田窪佳寿子校長は「1万205個の小さなタイルが集まることで立派な壁画ができたように、50年の歴史が太田小学校をつくりあげた。伝統を受け継ぎ、未来へつなげましょう」と語りかけた。また、北太田自治会会長の秋月利昭さんが校歌や体育館ができた開校まもないころの思い出を紹介した。
この後、6年生が地域の歴史をまとめ、自分たちで演じた作品を上映。戦国時代にこの地域にあった太田城の歴史や城門跡を調べるシーンで見慣れた町並みが映るたびに低学年から歓声があがった。水攻めにあった城主の太田左近が「わしの命はくれてやる!」と叫び、自らの命と引きかえに5000人を守った場面は、みんな見入っていた。
左近を演じた慈幸駿佑くん、脚本を書いた藤井英都くんは「左近が5000人を守ったから、今の僕たちがいる。太田城があったことを覚えてほしい」と話していた。
(ニュース和歌山/2019年11月16日更新)