怖さ:3
山の妖怪
出没地域:和歌山市

 ギリシャ神話に登場するセイレーンは、上半身が人間の女性、下半身は鳥の姿をしていて、海の岩礁から歌声で航行中の人を惑わせては、船を海に沈めるとされた。和歌山にも半人半鳥の人鳥と呼ばれる妖怪の伝説がある。こちらも上半身が人で、下半身が鳥。背中に大きな羽があるらしい。昼間は山奥で静かにしているが、夜半から夜明けにかけて空を飛び回り、小鳥やウサギを捕らえて食うという。時に里へ降り、人の目にふれることもあるが、人を襲うとの記録はない。ちなみに人鳥と書いて、「ペンギン」とも読む。

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(ニュース和歌山/2019年11月23日更新)