ものづくりについて学ぼうと、和歌山市市小路の楠見西小学校3、4年生57人が11月15日、銅板レリーフ作りに挑んだ。

 県板金工業組合12人の手ほどきで、児童はまず、自分の名前と好きな絵を銅板に写し、ボールペンで線をなぞって輪郭を描いた。この後、銅板の裏面を竹ベラでこすり、絵を立体的に浮き上がらせた。最後に表面を磨き、浮き出た部分を何度も確認しながら完成させた。

 阪神タイガースのロゴを描いた4年の宮井怜音さんは「銅板をきれいに膨らませるため、竹ベラで何回もこすって疲れたけれど楽しかった」とご満悦。職人の実演に目がくぎづけだった3年の坂下武紗志くんは「星のマークと本を描いた。いろんなものを作れる職人さんはすごい」と尊敬のまな差しを見せていた。

 同組合の山下喜一理事長は「きょうの作品は何十年も残る。テレビゲームと違い、いろんなものを自分の力で形にするものづくりの楽しさを体験してもらえたのでは」と顔をほころばせていた。

(ニュース和歌山/2019年11月30日更新)