令和が幕を開けた2019年も残り10日となりました。皆さんの印象に残るニュースは何でしょう? 1年を振り返ります。
HYDE 観光大使に
ロックバンド、ラルク・アン・シエルのヴォーカルで和歌山市出身のHYDEさんが1月30日、同市第1号となるふるさと観光大使に就任した。地元でのライブで尾花正啓市長が依頼すると、HYDEさんは「喜んでお受けします」と受諾(写真Ⓐ)。その後、和歌山の名所やグルメといった魅力がツイッターで全国のファンに拡散されるなど、市のPRに貢献している。
蔵出しみかん 遺産に
日本のみかん発祥の地とされる海南市下津町で、古くから伝わる「下津蔵出しみかんシステム」が2月15日、農林水産省の日本農業遺産に認定された。収穫してすぐに出荷せず、断熱や湿度調整機能がある木造・土壁の蔵で1ヵ月以上熟成させ、糖度が増した2~4月に売り出す独特の技術。日本農業遺産に選ばれるのは県内初となる。(写真Ⓑ)
SDGs学ぶ動き
国連が採択した、世界が2030年までに目指すべき17の目標SDGs(持続可能な開発目標)。この考えを理解し、進める動きが和歌山でも目立ち始めた。和歌山市が国の「SDGs未来都市」に選ばれ、リノベーションを軸にしたまちづくりを進めるほか、市民団体がゲームを通じ、SDGsを学ぶ取り組みを展開(写真Ⓒ)。貧困、健康、ジェンダー、環境、経済と課題を切り離さず解決の糸口を探る方法に注目が集まりつつある。
和歌山南IC開通
和歌山南スマートインターチェンジが3月10日、和歌山市森小手穂に開通した(写真Ⓓ)。県内初のETC搭載車専用IC。1日平均利用は約6400台で、和歌山ICの利用が約1割減り、周辺道路の渋滞が緩和された。開通に合わせ、南IC周辺の和歌山県道も整備され、災害時に救助活動や支援物資の運搬がスムーズになると期待されている。
ねんりんピック熱く
〝あふれる情熱 はじける笑顔〟をテーマに、全国健康福祉祭「ねんりんピック紀の国わかやま」が11月9日~12日、和歌山県内各地で開かれた。ゲートボールに出場した富山県の100歳、京田重雄さんを筆頭に、全国からシニア約1万人が参加。サッカーやソフトテニスなどスポーツだけでなく、囲碁や俳句といった文化活動で競い合いながら交流を深めた。(写真Ⓔ)
ラグビー熱 和歌山も
今年の流行語大賞に「ONE TEAM(ワンチーム)」が選ばれるほど、日本代表の躍進で沸いたラグビーワールドカップ。ナミビア代表が事前キャンプを行った上富田町では大会中、同国を応援するパブリックビューイングが実施された。また、日本代表の活躍に刺激を受け、子ども向けのラグビースクールに体験希望者や入部者が殺到(写真Ⓕ)。和歌山県ラグビーフットボール協会が急きょ、12月1日に開いた子ども向けの体験会には250人が集まった。
台風 今年も列島襲う
昨年に続き、今年も勢力の強い台風が日本列島に爪あとを残した。10月12日、和歌山に最接近した台風19号では、田辺市や新宮市で停電が発生。串本町の沖合にある堤防ブロックが破損し(写真Ⓖ)、農林水産業で計約2億9千万円の被害が出た。行楽シーズンの週末と重なり、和歌山市のキシューキシュー映画祭が延期になり、海南市の全国やきとリンピックが中止になるなど、予定していたイベントで混乱が相次いだ。
初のきのくに音楽祭
東京藝術大学学長で、和歌山市出身のヴァイオリニスト、澤和樹さんが総監督を務めた「きのくに音楽祭」が10月3日~6日、同市で初開催された。県立図書館2階をメーン会場に和歌山城天守閣前広場や伊太祁曽神社、和歌浦の明光通りなどで、ヴァイオリンやチェロ、尺八、津軽三味線ほか多彩な楽器の音色が響き渡り、音楽ファンが耳を傾けた。(写真Ⓗ)
(ニュース和歌山/2019年12月21日更新)