怖さ：３
家の妖怪
出没地域：新宮市
木を生えていたのとは逆の向きにして柱にすると、家鳴りなどの怪事が起きると昔から考えられてきた。また、建物は完成と同時に衰退するものだとの考えから、あえて一本だけ逆柱にして、魔除けにすることもあったという。その代表が日光東照宮の陽明門である。ひとつの験担ぎだと思っていたのだが、以前お会いした大工さんは見習いのころ、新宮市にある大きな旧家の土間の柱から、フワフワした煙のようなものが幾つも宙に舞い、出てきたのを見て驚いた。慌てて棟梁（とうりょう）に話したところ、あの柱は逆柱だと言ったらしい。
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（ニュース和歌山／2020年1月11日更新）
