現在の和歌浦湾に面した海岸で、出島と呼ばれた地区の明治の姿です。左端の岩は通称「大岩」です。

 明治末期の他の写真では、帽子を被った人物のすぐ後ろには石灯籠があって、燈台のような役割を果たしていたのでしょう。

 海辺は子供たちの遊び場となっていますが、ここから切り石を敷き詰めた斜面を駆けあがったところに出島の魚市場がありました。大岩のあたりは漁網の干場として利用されていたようです。

 紀国堂=和歌山市ト半町、県建築士会館1階=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します。

(ニュース和歌山/2020年2月1日更新)