2015032806miyamoto

 ♪高野へ続く町石道を あなたのことを想いつつ登り続ける…♪ 紀の川市の演歌歌手、宮本静さん(写真)がCD『天野の恋塚』を4月3日(金)に発売する。「悲恋を描いた叙情的な歌謡曲。情景を思い浮かべ、抑えたトーンで歌いました」と話している。

 2010年に『あんたの済州島へ』でデビューし、5周年を迎えた宮本さん。黒江や粉河、華岡青洲など、和歌山にちなんだ歌を「ふるさと癒やし歌」としてシリーズで発表している。

 今回はかつらぎ町天野にゆかり深い平家物語の悲恋を現代風にアレンジ。平重盛に仕える若武者、斉藤時頼と、彼を慕った女官、横笛の身分の違いにより叶わなかった恋をモチーフに、切ない女心を歌った。「天野の丹生都比売神社でレコーディングし、横笛さんのことを思いながらより心を込めて歌えました」と振り返る。

 4月5日(日)午後2時から、和歌山市本町のフォルテワジマ4階で開かれる「高野山開創1200年記念〝世界遺産〟天野〜高野と横笛の歌」で同曲を披露する。同神社の丹生晃市宮司の講演も。無料。先着250人。

 CDは3曲入り1500円。ミュージックマートエンタテインメント(073・457・1011)。

(ニュース和歌山2015年3月28日号掲載)