■一葉句会・深津一葉選

早朝の参道香る梅真白        蓮尾 公子
白崎の水仙海に風に向き       貴志 恭子
外出妻迷ひに迷ふ春ごろも      井畑 知香

■萌俳句会・森幸子選

万葉の郷やふるさと梅真白      羽原 久喜
巫女の振る鈴に似たるや花八ツ手   吉備美恵子
豆撒の豆追ふ猫の上機嫌       小川 成子

■白虎俳句会・森幸子選

初日の出姉妹で睦む牟婁の湯に    西村 順子
早暁や遠くに凍つる北斗星      中村 咲子
大寒の夜や拍子木のよく響く     得津壽美代

■笹子句会・笹尾茂葉選

一湾にふゆる春灯漁る沖       池原 静江
寒明けの込み合っている美容院    榎本かね子
手の平に包まる春のこぼれけり    中島 雅人

■アルファー俳句会・上野みのり選

捨てられし恋のありけり花大根    岡  栄子
トンネルをぬけてトンネル山笑ふ   杉本 京子
春泥をはこんで来たる腕白子     山下多喜子

■香蘭の会・上野みのり選

雛舟ぐいと押出す浦日和       伊都 貞子
流さるる日を待つひひな浦の宮    北畑みち代
茶室跡慰めらるる紅椿        嶋倉 睦代

※1句会3作品まで。代表者の連絡先もお書きください。 【宛先】〒640・8570ニュース和歌山編集部「投句」係