深刻なマスク不足が続く中、和歌山市里のやまぐちささえ愛センターを利用するお年寄りが地元企業から材料の提供を受け、マスク作りを始めた。参加する安成正美さんは「私の母もマスクを買うために朝早くから並んだと聞いた。地域のお年寄り同士協力し合い、コロナに立ち向かいたい」と張り切っている。
3月末、利用者が「マスクが手に入らないが、作れないか?」と提案。材料を探したものの、売り切れていたため、隣接するカーテン製造会社、インテリックスに相談したところ、約300枚分のカーテン生地10種類と裏地用ガーゼ、ゴムひもを提供してもらえることに。同社の荒川幸子さんは「社員用にマスクを手作りしようと仕入れたところだったので、ちょうどおすそ分けできた。これを機に地域の交流を深めていきたい」と話す。
4月3日のマスク作りには、60~80代11人が参加。生地を裁断し、アイロンで型付けなどの役割を分担して40枚を完成させた。参加した竹田絹代さんは「落ち着かない日が続いているが、カラフルな花柄マスクで和んでもらえれば」と笑顔を見せた。
作ったマスクは一人暮らしのお年寄りらに届ける。
(ニュース和歌山/2020年4月11日更新)