農産物直売所の運営や農業体験会を企画する紀の川市の市民グループ、おいけファームは、地元産の南高梅を使った料理会をオンラインで開く。落合彩矢代表(写真)は「人と地域の交流が我々の活動の軸。遠く離れた人とつながり、農業を感じられる体験イベントにしたい」と声を弾ませる。
あらかじめ梅を送っておき、当日、テレビ会議アプリでつながった全国の参加者に、梅のヘタを取る下処理方法から指導。農業体験の代わりにと、梅を収穫する様子を動画で紹介する。
5月31日㊐に梅酒や梅酵素ジュース、梅シロップ作りを行う。青梅(1㌔1400円)の購入は25日締め切り。参加費500円。
同会が大池遊園近くで㊏㊐のみ開く直売所「おいけのまど」は、農薬をほとんど使わず育てた野菜を扱う。新型コロナウイルス感染防止のため4月から休業していたが、多くの人が集まる場所での買い物が不安な人に向け、通販やドライブスルーで野菜の詰め合わせを販売中。1箱500円。午前10時~正午。要予約。
落合代表は「販売の偏りによるフードロス削減が期待できる。コロナで多くの人の価値観が変わった。一番大切な命を守るために何を食べるか、考える人に寄り添えたら」と熱を込める。
いずれも希望者はおいけファームのフェイスブックかメール(oikefarm8848@gmail.com)。
(ニュース和歌山/2020年5月23日更新)