ガットブル オープン

 イタリアの港町アマルフィに似ていると注目を集める和歌山市雑賀崎に6月13日、観光と地域交流の拠点となる施設「ガットブル」がオープンした。

 昨年、市民が築約150年の古民家を同市へ寄付。この建物を公募で決定したリアール建築事務所が改修した。「ガットブル」はイタリア語で幸せを運ぶとされる「青い猫」の意味。

 雑賀崎とアマルフィの魅力をプロジェクションマッピングで紹介するほか、建物内のふすまに両地域の景色をプリントした。交流スペースでは雑賀崎名物のあせずし、コーヒーを楽しめる。中庭の壁にはアマルフィで栽培が盛んなレモンを描き、写真スポットに。建物奥は雑賀崎資料館で、地元の元漁師が寄付した漁具や、高知県の職人が造った和船が並ぶ。今後、宿泊も可能になる。

 運営を請け負う同事務所の白井康祐社長は「芸術家には大広間を無料で貸し出すので、個展などで使い、若い才能を披露してほしい」と期待。また、市企画課の松井宏晃班長は「ゆくゆくは移住体験の場として活用したい」と意気込んでいる。

 午前10時~午後5時、㊌休み、同施設(073・499・5005)。

写真=入口はイタリア風に

(ニュース和歌山/2020年6月27日更新)