夕方になると、どこからともなく流れてくるメロディー。聞けば家に帰りたくなる人も多いのでは? 今回の疑問は、紀美野町の山東明子さんから届いた「海南市と紀美野町の境に住んでいますが、午後5時に放送される曲が違います。市町によって違うのですか?」です。

 時報は、行政が管理する防災行政無線が正常に機能しているか保守点検の一環で、また暗くなる前に子どもの帰宅を促すために毎日放送されています。何時に、どんなメロディーを流しているのか、各市町に聞きました。

写真=防災無線が壊れていないか試験も兼ねる

 


 

『夕焼け小焼け』が多い

 「各市町、夕方に流れる曲は?」。各市町によると、和歌山市と海南市は、1年間を通して午後5時に『夕焼け小焼け』です。ただ海南市は下津町だけ合併前の時刻を引き継ぎ、4〜9月は6時、10〜3月は5時と時間が異なります。紀美野町は5時に『赤とんぼ』。海南市と紀美野町の境に住む質問者さんは毎夕、この2曲を聞いているんですね。

 紀の川市は時期によって細かく時間を決めています。曲は『夕焼け小焼け』で、6〜8月は5時半、3〜5月と9・10月は5時、11〜2月は4時半に放送されます。担当者によると、「季節によって日の長さが違うので、早めに子どもの帰宅を促すため」だそう。『夕焼け小焼け』は紀の川市が誕生した2005年に始まりましたが、合併前は町によって、『ふるさと』やビートルズ『イエスタデイ』など、異なる曲を起用していました。

 特色があるのは岩出市で、ニュース和歌山配布地域で唯一、市民歌を採用しています。時間は6〜9月が5時半、4・5月、10月は5時、11月〜3月は4時半に流れます。

 聞き慣れた夕方のメロディーは、きょうもそれぞの町で1日の終わりを知らせてくれます。

(ニュース和歌山/2020年7月18日更新)