和歌の浦万葉薪能の会の能ワークショップ発表会が10月3日㊏午後2時、和歌山県民文化会館小ホールで開かれる。発表会は毎年10月の万葉薪能の会の冒頭を飾っていたが、新型コロナウイルス感染拡大のため来年に延期。しかし、「伝統文化に親しんでもらう機会を絶やさないように」と発表会のみの実施を決めた。
今年は幼稚園児から高校生まで14人と社会人1人の15人が「老松」「羽衣」などを披露する。
参加者は毎週末に新型コロナ感染対策を図り、観世流能楽師の小林慶三さんの指導で学ぶ。9月12日も小林さんから動きや足の運び、扇子の持ち方などを教わった。同会の松本敬子会長は「去年から継続して来てくれている子ばかり。マスクで大変ですが、みんな一生懸命です」と話す。
「猩々(しょうじょう)」を演じる和大附属小3年の宇治田誠志郎くんは2回目の出演。「動き、感覚、スピードをつかむのが難しい。前は少し間違えたので、今回は失敗しないようがんばります」。3歳で始めた桐蔭中2年の岡田葵さんは「動きや能の口説きの意味を教わってから、より興味深くなりました。当日は大きい声を出して緊張せずに発表したい」と意気込んでいた。
無料。なお次回、和歌の浦万葉薪能の会は来年10月10日㊐。同会(073・444・2492)。
(ニュース和歌山/2020年9月26日更新)