怖さ:3
町の妖怪
出没地域:和歌山市
古くは江戸時代の作家、浅井了意(りょうい)が書いた『伽婢子(おとぎぼうこ)』に登場する。萩原新之丞(おぎわらしんのじょう)が美しい弥子(やこ)のとりこになり、毎夜のように愛を確かめるが、ある日、隣人が覗き見ると、新之丞と骸骨が抱き合っていたという。また、青森では昔、皆から醜いと言われ続けた女が死んで骸骨になった。ところが皮肉なことに、その骸骨は美しかった。女は骨女となり、自慢の姿で街を歩き回ったそうだ。和歌山では夜道、男に声をかけて惑わすと伝わる。骨女の妖気に当たると、その姿が美女に見えるのだそう。世の男たちよ、夜道の美女にはご注意を。
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(ニュース和歌山/2020年10月24日更新)