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おしえて!マイドクターQ&A 〜 52歳男性。朝起きて歩くと、踵(かかと)の裏が痛いです。 | ニュース和歌山

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おしえて!マイドクターQ&A 〜 52歳男性。朝起きて歩くと、踵(かかと)の裏が痛いです。

《回答者》

◆整形外科
手・足の外科センター手外科専門医

貴志川リハビリテーション病院
副院長 谷口泰德センター長

 この方の病気は足底腱膜炎(そくていけんまくえん)が考えられます。「朝起きて最初の一歩が痛い」がこの疾患の特徴です。足の裏を押したり、つま先立ちをした時、また、運動後や夕方になると踵(かかと)の痛みが強くなります。足底腱膜炎では、くり返しの衝撃が足裏に加わることで、腱膜に炎症と痛みが起こります。

 原因は長時間の立ち仕事、歩行、スポーツ、足に合っていない靴などです。ランナーにもよく見られます。加齢によって腱膜が固くなり、発症することもあります。

 診断にはレントゲン、MRI検査が有用です。レントゲン検査では、初期には異常は見られませんが、病気が進行すると踵の骨に骨棘(こつきょく=骨のトゲ)が見られます。MRI検査で、より精密に腱膜の炎症の程度や範囲を確認できます。

 治療は、足を酷使せず、足を休ませて足底腱膜の疲れを取ります。靴に中敷きを入れ、踵の部分への衝撃を和らげます。鎮痛薬の服用、ステロイドの注射で痛みを取ります。これらの治療で改善しない難治性の足底腱膜炎では、手術が必要になります。手術では足底腱膜の一部を切除します。

 詳しいことは、足の病気の専門医にご相談ください。

(ニュース和歌山/2020年11月28日更新)

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