和歌山野外塾 1月に講座
火が与えてくれる恵みを子どもたちに知ってもらおうと活動する和歌山野外塾が1月17日㊐、講座「はじめての火育」を開く。福島敏代表(43)は「火を扱ったことのない子が増える中、ただ危ないからと使わせないのではなく、怖さと安全な使用方法の両方を伝えたい」と意気込む。
和歌山野外塾は、サバイバル術を使って楽しむキャンプ「ブッシュクラフト」の認定アドバイザーや、自然体験活動指導者の資格を持つ福島さんが2月に立ち上げた。野外活動で必要なナイフやロープの使い方など、実践を交えて指導する。
活動の軸に据えるのが火育だ。今回の講座では、火の扱い方を説明した後、実際にマッチや、ぬれてもふけば使えるメタルマッチで火を起こす。この後、枝や落ち葉、松ぼっくりなどで火を絶やさないようにしながら湯を沸かして、温かい飲み物を味わう。消火するところまで体験して終了となる。
「火は調理のほか、明かりにも、暖を取るのにも使えます。ナイフにも言えることですが、危険だからと正しい使い方を教えず、大人の都合で使わせないことにより、子どもたちのできないことが増えているように感じます」と福島さん。「火が付くまでやり遂げる達成感、なぜ失敗したかを考える力、またやってみたいと思うチャレンジ精神も育んでゆければ」と話している。
講座当日は午前10時、和歌山市中島のフクちゃん集合。小学3年生以上対象。保険料、教材費など1200円、1グループ2人目からは1000円。申し込みはメール(wakayama.yagaijyuku@gmail.com)。詳細は和歌山野外塾フェイスブック。
写真=「揺れる炎にはリラックス効果も」と福島さん
(ニュース和歌山/2020年12月19日更新)