和歌山が好きだから、地元のことを紹介したい──。そんな人たちが今、YouTubeで動画を配信中。おうち時間のお供にいかが?
テーマは〝和歌山で遊ぶ〟 道化の道案内
決めポーズは指を鳴らして、「イッツ・ショータイム」。昨年10月に活動を開始したユーチューバーチーム「道化の道案内」は、〝和歌山で遊ぶ〟をコンセプトに、様々な企画に挑戦する。企画と撮影を担当する団長さんは「他県の人が動画を見て、和歌山に興味を持ち、遊びに来てもらえたら」と願う。
100円ショップで売っているいかのくん製やパンをエサに、どんな魚が釣れるのかを雑賀崎漁港で検証したり、県の地図にダーツを投げ、刺さった場所へ行って、決められた所持金で町の魅力を紹介したり。バラエティに富んだ内容だ。
出演するカインさんは「甘露寺で撮影中に出会ったご夫婦に『チャンネル登録しておくね』と言ってもらえたのはうれしかったですね」、ミスターケイさんは「加太の魚や各地で採れた野菜を使った料理動画、山や川など、自然の中でできる企画を考えたい」と胸を躍らせる。
動画は毎週㊎午後9時に更新。
持ち帰り弁当 季節の歌と 宮本静のテイクアウト艶歌
カジュアルな服装でカメラの前に座り、満面の笑みで弁当をほお張るのは演歌歌手の宮本静さん。昨年5月から毎週欠かすことなく、生配信でテイクアウト弁当を紹介している。「新型コロナウイルスの影響でライブが中止や延期になる中、自分にできることを探しました。街中の飲食店も苦境の中を過ごしている。共に乗り越えたい」
弁当はテイクアウトやデリバリーができる和歌山市の店を紹介した「和歌山To Goマップ」から選ぶ。配信する木曜は、朝から自分でカメラを回し、店の情報やこだわりを取材する。30回以上を重ねた今は、視聴者から多くのコメントが寄せられるように。
最後は毎回、季節に合わせた歌を披露する。「ファンと一緒にランチを食べているような雰囲気づくりをしています。動画を見て買いに行ってくれたとの話を聞くと、やりがいを感じます。これからも飲食店を応援し続けていきます」
海南の魅力 ヒーローが案内 かいなん探検隊
「ご当地ライダーと行く! かいなん探検隊!」──。さっそうと登場するのは、南上ライダーと巽ライダー。海南市内にある観光スポットの歴史や見どころを紹介する。
動画を作成するのは、海南市の市民劇団KCM。コロナの影響で舞台活動が減る中、おうち時間を楽しんでもらおうと始めた。企画、撮影、編集担当のRi─yaさんは「子どもにも興味を持ってもらいやすいようにと、ライダーがPRする形にし、タイトルも『探検隊』としました」。
以前から夏祭りや文化祭など地域のイベントに出演していたヒーローたちが藤白神社に亀池公園、歴史民俗資料館、温山荘園を訪れて案内する。女性ライダーの巽ライダー桜は「私たちライダーも『ここ紹介したいね』『歴史深いな~っ』と、楽しみながら探検しています」。
コロナというピンチに現れたヒーロー。次は皆さんの近くに登場するかもしれない──。
(ニュース和歌山/2021年1月3日更新)