毎年年末、和歌山特産のみかんを積み込んだ車で東日本大震災の被災地を訪れている和歌山市青年団体協議会の有志が12月末、現地の人たちとオンラインで交流した。
2011年、宮城県石巻市にストーブを届けたのをきっかけに始まった活動。この冬は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、事前に10㌔入りのみかん100箱と、活動に賛同した和歌山市の和菓子店、紫香庵の菓子作りキットを現地へ送り、インターネットを介して親ぼくを深めた。
まず12月29日は、津波被害の大きかった名取市から、みかんが配られる様子と共に、「和歌山へ行ってみかん狩りをしてみたい」とのメッセージが届けられた。翌30日は石巻市から、津波で犠牲になった人たちの慰霊碑が映し出されると、現地の人たちと一緒に和歌山からも黙とうを捧げた。この後、和歌山の青年たちが、みかんを4つに割って食べる「和歌山むき」や、和菓子の作り方を紹介した。
宮城県BBS連盟の森義道会長は「助け合う心で10年近く交流してくれている。和歌山のみかんも人の心も味わい深いです」。和歌山県BBS連盟の高垣晴夫会長は「冬は運動不足になりがち。しっかり身体を動かし、みかんでビタミンをとってコロナに負けずに頑張りましょう」と言葉を送った。
写真=画面越しだが、心はつながった
(ニュース和歌山/2021年1月16日更新)