たま以来の執行役員に
和歌山電鐵貴志川線貴志駅の人気者、ニタマ駅長が1月23日、マネージャー駅長から〝執行役員ウルトラ駅長〟へ昇進した。役員就任は先代のたま以来、2匹目。辞令を交付した小嶋光信社長は「コロナ禍で大変な日本だけでなく、世界に少しでも心温まる明るい話題をお届けできたら」と話している。
ニタマは2010年、和歌山電鐵の親会社、岡山電気軌道がある岡山市生まれの10歳。12年、当時のたま駅長が13歳と高齢だったことから、駅長業務を手伝うために伊太祈曽駅の駅長として和歌山へ来た。たま駅長が天国へ旅立った15年、たまⅡ世駅長を襲名して貴志駅駅長に。19年にはマネージャー駅長となった。
今回の昇進を受け、和歌山電鐵HPの役員一覧に名を連ね、バッジと帽子に付ける羽根飾りが贈られた。これまで通り午前10時~午後4時に貴志駅で勤務しながら、全14駅の駅長を兼ねる。なお、㊌㊍は休み。
また、同日、硬い厚紙を使った往復乗車券を発売した。乗車時、特注の改札ばさみを使って、肉球型のパンチ穴をあけてもらえる。乗客増を目指す〝キシカイセイ〟プロジェクトの一環。同社は「遊び心のある貴志川線ならではのお楽しみを提供し、乗りに行きたい電車を目指します」と張り切っている。
和歌山─貴志、和歌山─伊太祈曽、伊太祈曽─貴志の3種で、和歌山駅9番ホームと伊太祈曽駅で販売。
写真上=昇進祝いの羽根を付けてもらったニタマ(前列左)
同下=右下にかわいい肉球型のパンチ穴
(ニュース和歌山/2021年1月30日更新)