開智中3年 沢井真夏波さん 中学英語弁論で全国1位

 自分の思いを英語で伝える「全日本中学校英語弁論大会決勝大会」が昨年11月29日、東京都で開かれ、「おばあちゃんの夢」と題して発表した開智中学校3年の沢井真夏波(まかは)さんが1位に輝いた。「英語は顔や体全体の筋肉を使って発音する。練習すればうまくなっていくのが、体感できました」と白い歯を見せる。

 5分間の英語スピーチで競う大会。前年、全国大会出場を逃した沢井さんは、先生から発音を指摘されたのを機に、取り組み始めた英語発音体操が今回の発表内容につながった。

 鼻から大きく息を吸い、両脇で握った手を勢いよく前に突き出しながら「p(プッ)」と発する。この英語発音体操を見た祖母が一緒に練習を始め、英会話教室に通うように。英語革命だ。発音体操が超高齢化社会の日本を変えるかもしれない──。

 27人が出場した決勝大会では、スピーチと共に、大きな動作をまじえて発音体操を披露。観客の心をつかみ、爆笑が起こった。「全国の舞台で意見を言う機会は少ない。自分自身が全力で楽しむことを意識し、思いを全部出し切りました」。さらに「祖母とアメリカへ行き、英語を話すのが夢。気持ちを伝えられるよう、英語力を磨きたい」と張り切る。

 同校英語科の坂口典子教諭は「他の出場者と傾向が違うスピーチのため、結果は想像できなかった。まじめに努力したことが評価されました」と喜んでいた。

(ニュース和歌山/2020年1月18日更新)