川永地区に「みんなの食堂」
地域住民にふれあいの機会をつくる「みんなの食堂川永」が10月24日㊏午前11時半、和歌山市島の地域包括支援センター川永でスタートする。喜成会と地域住民による試みで、毎月1回第4土曜日、子どもたちに手づくりカレーを手渡す。
同会は高齢者の居場所づくりを目指す市の生活支援体制整備事業を受託。地域ボランティアとともに紀伊、川永、山口地区で、ふれあいカフェや歌声喫茶などを開き、プランターで季節の花を育て公共施設に並べる花のまちづくりを進める。
5月から川永で高齢者と子どもたちがふれあう子ども食堂を始める計画だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期になっていた。感染が下火になったのを受け、一緒に食べて過ごすのではなく、子どもたちにカレー弁当を手渡しする「みんなの食堂」を始めることにした。
カレーは地域の人たちによる手づくり。川永小学校区に住む人対象で、中3まで無料、高校1年以上は300円。異世代交流を目指しており、同会生活支援コーディネーター、門脇次彦さんは「短い時間だが、まずは一言二言話し、子どもたちと顔見知りになれたら」。コロナ収束を見計らい、自治会館での集まりへつなげる。
同会の向井博子施設長は「住民とずっと力を合わせてきました。これからも住んで良かったと皆さんに思ってもらえる地域づくりをともに進めていきたい」。門脇さんは「これをもとに、人と人のつながりの枝葉を増やしていければ」と意気込む。
事前申し込みが必要で、第1回目の申し込みは17日㊏午前9時〜午後5時に同センター(073・464・2468)。限定70食。
写真=地域の人たちによる手づくりカレーを提供する
(ニュース和歌山/2020年10月17日更新)