紀伊徳川家別邸双青寮の正門です。青石を積み上げた塀が左右に続きます。この門は写真ではそう大きくは感じませんが、乗用車が楽に通過できる規模です。
双青寮は一九二二(大正十一)年十二月に皇太子時代の昭和天皇が和歌山県に行啓された折には宿所になりました。
この地は東照宮の別当寺院であった和歌山雲蓋院天耀寺(わかさんうんがいいんてんようじ)、南龍神社の時代を経て双青寮(大正九年完成)となりましたが、やがて売却されて紀陽銀行等の手を経て現在は県職員研修所・県立武道館の敷地となっています。昭和初期と思われる写真です。
紀国堂店主、溝端佳則さんの古写真を紹介します。
(ニュース和歌山/2021年4月3日更新)