和歌山信愛女子短期大学(和歌山市相坂)内に「ふれ愛ルーム『木のおうち』」、南保健センター(同市田尻)内にコミュニティスペース「ドレミひろば」と、未就学児とその親対象の子育て支援施設が相次いでオープンした。
木のおうち(写真右〈携帯などは上〉)は、同短大が市と連携して開設。4月13日にプレオープンし、5月13日(水)にグランドオープンする。芝田史仁きょう育の和センター長は「豊かな自然の中で子育てできるように、森をイメージしてつくりました。子どもとのふれあいを深め、お母さん同士の情報交換の場にしてもらえれば」と望む。
木製の遊具や積み木、台所セットのほか、絵本があり、保育士2人が常駐して子育ての相談にも応じる。また、大学内の里山を整備した屋外施設「森の広場 のびのび」も利用できる。
早速訪れた同市の阿武(あんの)有里子さんは「近所に屋内で広々と遊べる場所がなかったので助かる。木のおもちゃは温かみがあり、安心して子どもを遊ばせられます」と喜んでいた。
今後は同大教授による親向けの食育、幼児教育などのミニ講座を開くほか、保育を学ぶ学生が参加することもある。
毎週月、水曜の午前10時~午後3時。祝日は休み。定員20組。無料。同センター(073・479・1106)。
一方、4月13日オープンのドレミひろば(写真右〈携帯などは上〉)は、市が5ヵ所目のつどいの広場として開設。保健センターとの併設は初で、育児中の母親の社会参画を応援するNPO法人ホッピングが市の委託を受けて運営する。常駐スタッフも育児中の母親たちだ。
絵本やおもちゃ、ベビーベッドをそろえ、室内におむつを交換できるトイレを備えた。特技を持つママを講師に迎え、英語遊びやベビーマッサージなどのイベントを毎月無料で開くほか、県外出身の母親同士の交流会や保健師によるお話会を行う。また、同短大の学生が毎月2回、ボランティアスタッフを務める。
講師の一人、川端真希さんは「私は県外出身なので、こういった場は友だちづくりの場になる。気兼ねなく悩みを話し合い、心がスッキリすればいいですね」、ホッピングの上田茜代表は「親子が一歩外に出るための場所。地域社会とのつながりを感じられる場にしたい」と意気込む。
午前10時〜午後3時。水日祝と第5土曜休み。保険料年200円。同広場(同488・6767)。
(ニュース和歌山2015年4月18日号掲載)