一九〇五(明治三十八)年に設立された和歌山水力電気は、明治四十二年には市街電車を開通させましたが、一九二二(大正十一)年に京阪電気鉄道に吸収合併されました。
この建物は和歌山水力電気時代、和歌山市岡山丁に建ちました。
この後、市街電車は一九三〇(昭和五)年に合同電気、七年後には東邦電力、昭和十五年に阪和電鉄系の和歌山電気軌道と経営主体を変えます。更にこの年には南海系列となり、四年後には近鉄系に、昭和二十二年には近鉄から独立し和歌山電気軌道に、最後は昭和三十六年に南海電気鉄道と合併しました。
紀国堂=和歌山市ト半町=店主、溝端佳則さんの古写真を紹介します。
(ニュース和歌山/2021年4月17日更新)