岡田まゆみさん 集めた食品配布
新型コロナウイルスの影響でアルバイトがなく、実家にも帰れない一人暮らしの学生を支援しようと、和歌山市の岡田まゆみさん(写真中央)が、家庭で余った食べ物や日用品を集めて配布する「フードバンク」を6月3日㊍に実施する。
マッサージ店を営む岡田さんは、収入や仕送りが減り、生理用品が買えず困っている女子大生が増えているとニュースで知った。「少ないお金から優先的に購入するのは食料品。女性に毎月必要な生理用品が買えない状況に悲しくなりました」。大学に通う娘からも、男女関係なく生活に困窮している学生が増えていると聞き、フードバンクを企画した。
5月10日にSNSで食料の寄付を呼びかけたところ、翌日、農業を営む常連客が米150㌔を譲ってくれた。その後も知人や友人からレトルト食品やインスタントラーメンのほか、タオル、文具、生理用品などが届いた。
岡田さんは「今まで私を助けてくれたのは、『恩は返さなくていい、他の人を助けてあげて』と言う人ばかりだった。学生たちには今度、他の人を助けてあげてほしい」と願っている。
フードバンクは同市太田の手もみサロンひなたで実施。希望者は5月31日までにインスタグラム「手もみサロンひなた」から予約する。受け取りは午後5~8時。また、引き続き食品や日用品を6月3日まで募っている。詳細は同店(073・499・7389)。
(ニュース和歌山/2021年5月29日更新)