和歌山県中途失聴・難聴者協会 バッジ配布
聴覚障害があることを示す耳マークや筆談について知ってもらおうと、和歌山県中途失聴・難聴者協会は5月、マーク入りの「筆談お願いします」バッジを作成した。
耳マークは1975年に名古屋市が考案した。「筆談に対応します」といった文言と共に掲示する役所や病院、銀行などは全国に増えている。ただ、「公共施設でも聴覚障害者が訪れることが少ない所では、まだ筆談の必要性が理解されていないのも現実」と同協会事務局長の蔦尾法夫さん。
バッジを作るきっかけは、新型コロナウイルス感染拡大だった。蔦尾さんは「口元を見て何を話しているのか知ることが多いが、マスクが必須となった現状では話の内容が全く分からない。中途失聴・難聴者にとって文字による情報が不可欠であるとバッジで伝えたい」と話す。
「筆談お願いします」に加え、応対する側が付ける「筆談します」もある。和歌山市手平のビッグ愛6階、県聴覚障害者情報センターで配布。1人1個で先着順。蔦尾さん(FAX073・472・8180、メールcffta808@jtw.zaq.ne.jp)。
写真=バッジはきいちゃんのイラスト入り
(ニュース和歌山/2021年6月12日更新)