6月は梅雨の季節です。雨の日に活躍するのが雨がっぱ。実は海南市野上中や紀美野町はかっぱを作る会社が昔からあります。今回はその一つ、海南市の尾﨑産業を見学しました。
①生地を準備する
使うのは水に強くて破れにくいポリ塩化ビニル製の生地です。
②部分ごとに分ける
パソコンで作った設計図をもとに、腕や体など部分ごとに専用の機械で切り分けます。
③組み合わせる
パーツとパーツをつなぐため、電気の熱で生地を少し溶かして、くっつけていきます。洋服のように糸で縫っているわけではないんですね。
ボタンやファスナーを付けて完成です!
救助活動でも活躍
尾﨑産業 尾﨑昌司社長
「私たちが作っている雨がっぱは破れにくく頑丈で、漁師さんや農家さん、水族館の飼育員さんが使ってくれています。また、地震や津波、台風など災害時の救助活動でも活躍しているんですよ」
和歌山と雨がっぱの歴史
昔、海南市や紀美野町の一部で、たわしやほうきの材料になるシュロの木の皮がよく採れました。これを使い、体にはおって雨に濡れないようにする道具「みの」も作っていました。それが元になり、この地域でかっぱ作りが盛んになりました。
(ニュース和歌山/2021年6月12日更新)