まぶキッチン 山路正展さんが講座

 新型コロナウイルス禍で注目を集めるキッチンカー。紀北を中心に出店するまぶキッチンの山路正展シェフが7月9日㊎午後7時、和歌山市十番丁のボックスゼロで、開業を考える人に向け講座を開く。「おいしいものを食べると特別な日になる。コロナ禍で遠出しにくくても、身近で色んな味を楽しめる、和歌山をキッチンカー大国にしたい」と意気込む。

 日本料理、イタリアン、フレンチなどで10年以上経験を積み、ソムリエの資格を持つ山路さん。昨年10月、シェフの味を気軽に楽しんでもらいたいと、ローストビーフサンドやデザートサンドの販売をキッチンカーで始めた。平日はスーパー、土日は四季の郷公園や海南ノビノスなどで出店し、車の前に行列が絶えない人気店になっている。

 初期費用を抑えられ、小回りがきき自由に時間を使える強みの一方、和歌山は出店できる場所が意外に少なく、メニューやコンセプトの決め方など事前に知っていればもっとスムーズに進められたと思うことも。そこで開業を支援する新事業をスタートさせることにした。「客が減少した飲食店がキッチンカーを始める例も増えている。でもやり方を間違えると失敗に終わることも。何から始めればいいか、実際の売り上げなど、デメリットも含め僕の経験を参考にしてもらえれば」と話している。

 1000円。先着10人。希望者はボックスゼロHPから。出店情報はまぶキッチンHP

写真=「店を構えないキッチンカーは知名度を高める工夫が必要」と山路さん

(ニュース和歌山/2021年7月3日更新)