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 和歌山市が建て替えを検討している市民会館について、文化活動に取り組む個人や団体でつくる「和歌山市民会館について考える会」が4月14日、尾花正啓市長に要望書を提出した(写真)。同会世話人の1人、神崎務さんは「今の市民会館のように和歌山の文化を育てる館であってほしいとの願いで要望を出しました。市民が文化を享受し、発信できる日本一の館になれば」と望んでいる。

 現在の市民会館は築36年が経過し、老朽化が進み、耐震基準も満たしていないため、尾花市長は2017年に移転統合する伏虎中学校(同市七番丁)跡地への新館建設の方針を示している。

 会は同館を利用する音楽、劇、ダンスなどの45団体、58人が所属。それぞれの声を集約し、「多種類の催事に対応できる最新設備の整った適正規模の多目的ホールを」「障がい者・子どもが利用しやすいように」「大規模な駐車場の併設」など8点を要望した。

 受け取った尾花市長は「利用者が様々な立場から意見を出してくれるのはありがたい。できるだけ市民の声を聞き、多目的機能を備えた施設にしたい」。同会世話人の1人、多田佳世子さんは「文化の発信だけでなく、育ててゆく機能も盛り込んでほしい。会の結成で文化団体間の交流が生まれた。連携を強めていきたい」と話していた。

(ニュース和歌山2015年4月25日号掲載)