統一地方選挙後半戦があす4月26日(日)に投開票を迎える。前半戦の県議選、昨年の和歌山市長選と過去最低の投票率を記録し、政治への関心の低さに問題を感じている▼和歌山市議選について記事を書く際、過去の資料を見返した。目を引いたのは候補者の数。1951年は定数40に対し150人が出馬している。当時の「和歌山新聞」によると、肩書きは「農業」「会社員」「無職」などで、身近な人たちが大勢、政界に挑戦していたようだ▼投票率も高い。過去最高を記録した51年は90・15%。地元の代表者や近親者を応援する住民の熱意が数字に現れている。83年でも70%を超えていた▼かつてのように、顔が見える地元の関係者が次々と立候補する時代ではなくなった。候補者の減少に伴い、因果関係があるとは言い切れないが投票率も下がってきた▼主体的に政治に関わるには、地域の課題に関心を持ち、どう解決するかを皆で考える時間が必要だ。生活者目線で紙面を作り、市民と政治の距離を近づけたい。(林)
(ニュース和歌山2015年4月25日号掲載)