今回のご質問は和歌山市のヨガ講師、ガネーシュ・ギリさんからです。「和歌山市駅近くの交差点に『交通警察センター』と書いている建物があります。しかし、使われていないように見えます。何の建物ですか? 昔の路面電車の名残ですか?」
場所は舟大工町の交差点です。「交通警察センター」と掲げられた2階建ての建物が確かにありました。
中をのぞくと、人の気配はなく、長いすとテーブルなどがあるだけです。一体、何でしょう。
白バイが立ち寄る分駐所
「和歌山市駅近くの交差点の『交通警察センター』と書いている建物は何ですか?」。和歌山西警察署に尋ねると、県警交通部交通機動隊をご紹介頂きました。
同隊によると、建物の正式名称は「交通機動隊和歌山分駐所」。できたのは1978年です。
さて、建物ですが、同隊は「白バイの警ら中に立ち寄る所です」と回答。隊員が交通関連の簡単な書類作りや小休止、トイレ、水分補給をする場所で、「利用する時間はばらばら。立ち寄る必要ができれば白バイならだれでも寄ることができます」と話します。2階建ての造りがユニークですが、その理由は分からないそうです。
実は、和歌山県内にはここのほか、同様の分駐所が岩出と田辺にはありますが、いずれも警察署内に置かれ、独立した建物としてあるのはこの和歌山分駐所だけ。ちなみに昔の路面電車とは関係ないそうです。
(ニュース和歌山/2021年10月9日更新)