海を守る子ども隊員スクール「うみわかまもるプロジェクト」が10月3日、和歌山市毛見の浜の宮海水浴場でビーチクリーンイベントを行った。和歌浦小学校と松江小学校の児童が環境についての紙芝居を発表した後、参加者65人が浜辺のごみを集めた。運営するわかやま環境ネットワークの臼井達也さんは「大人も環境に意識を向けるきっかけになれば」と力を込めていた。
海洋プラスチックはじめ、海や川、まちの課題を子どもたちが学び、体験できるようにと、昨年立ち上がったプロジェクト。これまで家庭から出たごみはどこへ行くか、海へ出たごみを掃除したりアートにしたりする人の取り組みなど、動画6本をユーチューブで発信してきた。
この日は児童が手作りの紙芝居を上演(写真)。主人公のアオウミガメ、うみわかまもるくんが、ビニール袋を食べた母ガメが死んだのを機に、世界から海洋ごみをなくそうと旅に出る話や、海ごみの問題をまとめた。
この後、1時間かけてビーチを清掃した。長ぐつやタバコの吸い殻、地中深く埋まった漁具など、ごみ袋5袋分を回収した。近所に住む矢川雅崇さんは「散歩の時、気になるごみを拾うが、こうして皆ですると想像以上に多くて驚いた」、家族4人で参加した海南市の辻由佳さんは「紙芝居を通し、環境について学ぶ子どもたちの姿を知れた」と話していた。
次回は11月23日㊋午前、友ヶ島で清掃を行う。詳しくは同プロジェクトHP。
(ニュース和歌山/2021年10月9日更新)