車を走らせていると音楽が聞こえてくるメロディーロード。県内では紀美野町を走る国道370号に設置されています。今回の質問は和歌山市のK・Yさんから届いた「メロディーロードの鳴る仕組みを教えて」です。
ここではスピードを時速40〜50㌔に保ち、走行すると、坂本九さんの『見上げてごらん夜の星を』が聞こえます。でも、確かにこれってどうやって音が鳴っているんでしょう?
写真=通るときは耳を澄ましてみて
タイヤと道路の溝が音を生む
「紀美野町のメロディーロードが鳴る仕組みは?」。同町産業課によると、「道路に掘った溝と、タイヤが摩擦することで音が鳴ります」とのこと。ただ、音が鳴るだけでなく、音楽が奏でられるのはなぜなのでしょう。
溝と溝との間隔によって音が変わり、広いと低音、狭いと高音が鳴ります。これで音階が生まれ、曲が演奏されるんです。音量は、溝が深ければ大きく、浅ければ小さくと、音の強弱をつけています。
同町には2007年3月に設置され、みさと天文台が近いことから、『見上げてごらん夜の星を』が選ばれました。他県を見ると、NHKの朝ドラ『まれ』の舞台になった石川県は同ドラマのオープニング曲『希空』、漫画家、水木しげるさんの出身地、鳥取県は『ゲゲゲの鬼太郎』の主題歌が聞こえます。
車で旅行する際、ご当地のメロディーロードに足を運ぶとおもしろいかもしれませんね。
(ニュース和歌山/2021年10月16日更新)