和歌街道の松並木の巨木がなぎ倒されて電車線路と道路をふさいでいます。昭和九(一九三四)年九月二十一日の室戸台風によるものです。
和歌街道松並木は、大正十五(一九二六)年七月に史蹟名勝天然記念物保存法により、史跡として指定を受けていました。松並木はこのような被害を受けてなお、江戸期以来の街道のシンボルであり続けましたが、昭和十八(一九四三)年二月、史蹟指定を解除され船舶用材とするために二百十四本が伐採され、おもかげを失いました。
撮影場所は、秋葉交番から数十メートル南側の地点です。
紀国堂=和歌山ト半町=店主、溝端佳則さんの古写真を紹介します。
(ニュース和歌山/2021年11月27日更新)