福外科病院 左下腹部 腫れ

《回答者》
消化器外科・一般外科
福外科病院
消化器外科専門医
大腸肛門病専門医
消化器病専門医
福 昭人院長

 お腹にたまるガスは、一般に、窒素ガスや腸で発生する水素ガス、メタンガスが原因です。窒素ガスは、無意識に多量の空気を飲み込むことで発生します。一方、腸内で発生するガスは、便秘などで悪玉の腸内細菌が増えることで発生します。また、不溶性食物繊維や、発酵性オリゴ糖を含む小麦、玉ねぎ、糖類を含む牛乳、ヨーグルト、リンゴ、はちみつなどがもともと身体に合わない人は、これらを摂取すると小腸で吸収されず、大腸で腸内細菌に分解されて多量のガスが発生することがあります。

 診断には、消化器がんや機能性胃腸症、過敏性腸症候群などの疾患を除外する必要があるので、精密検査が不可欠です。精密検査は消化器内視鏡検査や小腸レントゲン検査、直腸肛門造影のほか、最近では大腸CT検査(写真)といって、前処置の下剤が少量で済み、比較的楽に短時間で受けられる大腸検査もあります。まずは消化器病専門医、大腸肛門病専門医にご相談ください。

(ニュース和歌山/2021年11月27日更新)