道路脇や中央分離帯の植え込みで色鮮やかな花を咲かせているツツジ。「今年はツツジの花の当たり年です」。教えてくれたのは、根来山げんきの森倶楽部の岡田和久事務局長だ。「植物の不思議な点は、その傾向が全国的に同調すること。県内でも場所による違いはほとんどないはずです。つぼみの数で判断できるので、どなたでも毎年気をつけていればすぐに分かると思います」と話す。
岩出市根来の同森には、3種類のツツジが自生している。このうち、オレンジ色の花を付けるヤマツツジは連休中、ピンクの花が目を引くモチツツジ(コノページ下 円内の写真)は5月後半まで楽しめそう。いずれも管理棟に近い「手づくりの森」の歩道沿いで見られる。
ツツジが市の花になっている和歌山市内でも見ごろを迎えた。和歌山城の南、空堀にあるツツジ園ではヒラドツツジ約8000本が来園者を出迎える。同市和歌山城整備企画課は「花の数までは分かりませんが、例年通りたくさんの花が咲いています。ただ、サクラ同様、ツツジも少し早く、今年の見ごろはゴールデンウィーク中まででは」。
明王寺の四季の郷公園では、道路に面した西側の斜面約400㍍に渡って咲き乱れている(写真 このページの上)。赤や白、ピンクの花が半円形のアーチ状になるようにデザインして植えており、同公園は「ツツジの間の道を歩きながら花を楽しむのもいいですが、少し遠くから全景を見てもらうのもおすすめです」。花は5月上旬までの見込みだ。
(ニュース和歌山2015年5月2日号掲載)