和歌山県外で活躍するミュージシャンを和歌山に、和歌山のミュージシャンを県外に——。和歌山市の音楽ファンらが中心となり、地域間交流型ライブイベント「好感♪流楽」を企画した。5月4日(月)に同市北新のオールドタイム、6月20日(土)に東京・高円寺のライブバーでプレイベントを開き、互いの地域のミュージシャン数組が〝交換留学〟する。楽長の小切康至さんは「和歌山は唯一〝歌〟の字が入った県。料金を抑え、鳥肌の立つような音楽と気軽に出合う機会をつくりたい」と意気込んでいる。
和歌山は大阪に近く、ライブに訪れるミュージシャンが多くない上、和歌山のアマチュアミュージシャンが県外からゲストを招いたライブを企画するにも、費用面や集客のハードルが高い。
「ライブのため和歌山を訪れ、自然や食、人を気に入り、『また来ます』と言ってくれる人は多い。サポート体制を整えれば、もっとたくさん来てくれ、多くの客に楽しんでもらえるのでは」と感じた小切さんと、音楽ファンやアーチストらが集う同市雑賀町のバー「月とクローバー」の常連客らが企画した。
県外と県内のミュージシャンが競演するイベントを定期的に開き、参加した県外ミュージシャンの地元へも、和歌山のバンドやアーチスト、ファンが共に遠征。他府県での腕試しにも一役買う。
企画メンバーでバンド「ネイキッド」の吉村佳明さんは「たまたま入った県外のライブハウスでとてもいい音楽に出合い、『和歌山の人にも聴いてほしい』と思うことが多い。音楽を好きになればその街のことも好きになります」と笑顔。
5月4日は午後6時半スタート。東京からロックやブルースを奏でる3組を迎え、地元からは女性5人組のスパイシーハニーミルク、ロックバンドのアコ野郎、ギターフォークの山海珍味が出演。1500円。メール(koukanryugaku2015@gmail.com)。詳細はフェイスブック。
(ニュース和歌山2015年5月2日号掲載)