当時の人々の暮らし いきいきと
『紀伊国名所図会』の絵図を彩色
専門家が歴史的背景や内容を詳細に解説
約170年前の三年坂を描いた「高石垣の略図」。当時は今より狭くて急な坂道でした。背景には龍門山(現・紀の川市)の姿が見えます。 【増補精彩版 城下町の風景】 |
和歌浦の観海閣から、名草山中腹の紀三井寺を望んだ約200年前の風景。観海閣の屋根の下で、たくさんの人が景色を愛でたり、ひと休みする様子が描かれています。 【和歌浦の風景】 |
江戸時代の和歌山の観光案内書ともいえる『紀伊国名所図会』。モノクロで描かれた絵図に、和歌山市の芝田浩子さんが彩色を施し、元和歌山市立博物館館長の額田雅裕さんが歴史的背景や内容について解説したのが、ニュース和歌山刊行、カラーでよむ『紀伊国名所図会』シリーズ〜「増補精彩版 城下町の風景」「城下町の風景Ⅱ」「和歌浦の風景」です。
いずれもページを開けば、和歌山の名所旧跡や庶民の暮らしが鮮やかな彩色でいきいきと描かれ、当時の景観や町の雰囲気、人々の息づかいまで伝わってくるようです。また、額田さんの詳細で分かりやすい解説を読みながら絵の内容を追っていくと、新たな発見が次々と生まれ、何度も読み返したくなります。絵図に添えられた現在の写真と見比べれば、ふるさとが歩んできた時の流れを感じます。
この本を手に、お城や藩の施設、武家屋敷跡、和歌浦などを散策し、江戸時代の城下町和歌山の世界にタイムトリップしてみませんか。
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— カラーでよむ『紀伊国名所図会』シリーズ — |
◆編集・解説/額田 雅裕(元和歌山市立博物館 館長) ◆彩色/芝田 浩子 |
<増補精彩版>
城下町の風景 |
城下町の風景Ⅱ |
和歌浦の風景 |