最近、日本のいろいろなところで地震が起こっています。和歌山では南海トラフ地震が心配されています。そもそも南海トラフって何? 何が危険なの? 和歌山県防災企画課企画班の瀬川尊貴(たつき)班長に教えてもらいました。
海の底が動く
和歌山県がある紀伊半島の南の海には、南海トラフという陸と海のプレート(岩石の層)が重なる境目があります。
図のように海のプレートは、毎年、数センチずつ陸のプレートの下にもぐりこみます。この時、陸のプレートも一緒に引きずりこまれますが、耐えられなくなって元に戻ろうとはね上がります。これが南海トラフ地震です。
90〜150年に一度
南海トラフ地震は90〜150年に一度、発生すると言われます。最近では1946年にマグニチュード8の地震があり、大きな被害が出ました。今から30年以内にマグニチュード8〜9クラスの強い揺れが来る可能性は70〜80%と、国は予想しています。
地震の影響で和歌山県には最大8〜19㍍の津波が来るとされています。どこに逃げるのか、どの道が安全か、家族で話し合ったり、防災アプリを設定したり、普段の準備が大切です。
※図は和歌山県から借りて作りました。
(ニュース和歌山/2022年1月15日更新)