龍門山に似た形をはじめ、300以上の巨石が1500坪の空間に並ぶ。紀の川市黒土の髙橋宏さん(78、写真右)が30年以上かけ造り上げた自慢の石庭だ。「日本庭園をイメージし、和歌山県内外の各地から石や樹木を集めた。手作りした木や石のテーブルもあり、色んな人に来てもらえれば」とほほ笑む。
1200年前から続く庄屋の家系。40歳ごろ、先祖から受け継いだ地で、庭造りを始めた。独学ながら、和歌山市や海南市、かつらぎ町、奈良や京都などから石を集め、自ら油圧ショベルを使って配置。樹木は200本以上あり、モチノキ、枝垂れ梅、サルスベリ、モクレン、サザンカなどが彩る。また、塀には和歌山城にあるものと同じサイズ、間隔の鉄砲狭間を作った。
知人と楽しむだけだったが、病気を機に開放を決めた。「数トンの石や四季折々の花を楽しんでほしい」と話している。
髙橋さん(090・3277・9787)。
(ニュース和歌山/2022年1月22日更新)