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 和歌山電鉄貴志川線の社長代理で貴志駅のウルトラ駅長たまが4月29日、16回目の誕生日を迎え、同駅での祝いの式典に国内外から300人が駆けつけた。小嶋光信社長は「皆さんの温かい支援で、人間でいう80歳を迎えることができた。これからも大いに健康に気をつけ、『招き猫』ぶりを発揮し続けてほしい」と祝いの言葉を贈った。

 誕生日プレゼントに紀の川市が贈ったのは岡山県原産の品種、清水白桃の苗木。桃の産地の紀の川市と、同線の親会社がある岡山県との絆を深める意味を込めた。駅前に植樹し、「たまMOMO」と名付けた。この後、伊太祈曽駅のニタマ駅長からじゃが芋で作った誕生日ケーキが贈られ、たま駅長は「にゃ~」と感謝を表していた。

 7年来のたま駅長ファンで田辺市の榎本純子さんは「ツイッターで今日のことを知り駆けつけました。元気に長生きしてほしい」とにっこり。

 同電鉄の乗客数は2013年度が223万人、14年度は台湾、香港からの団体客が増加し、227万人を記録。沿線住民と同線の永続を目指し、黒字に達する年間乗客250万人を目標にする。

(ニュース和歌山2015年5月9日号掲載)