鉄道、美容、飲食…広がる輪
ロシアによる侵攻が続くウクライナを支援しようと、和歌山でも輪が広がっている。
和歌山電鐵は15日、2つの車両の前後に、平和の旗(写真)とウクライナ国旗をデザインしたヘッドマークを設置。礒野省吾専務は「平和を願っていることを私たちなりに行動で表したかった。運行はウクライナに平和が戻るまで。1分、1秒でも早く争いが収まってほしい」と熱を込める。また和歌山、伊太祈曽、貴志の3駅に募金箱を設置し、協力を呼びかける。
個人店でもサポートの動きが。和歌山市園部の美容室アロハヌイロアは3月中旬から、トリートメントの料金2500円のうち1500円を、難民支援機関の国連UNHCR協会に寄付している。普段はトリートメントを注文しない常連や、これを機に初体験する客もおり、1ヵ月で約20人が利用した。店長の山品智恵子さんは「ニュースで毎日流れる映像や、インタビューに答える避難民の声に心が痛んでいた。自分に何ができるか考え、お客さんは髪がキレイになり、その代金が支援になる。みんなが喜ぶ形になったのでは」と話す。
海南市大野中のレイカフェは3月上旬から、テイクアウトの売り上げの10%、また、海南市のふるさと納税で返礼品に同店の冷凍ピザやジェラートを選んだ際の10%を、日本赤十字社に託す。3月は1万6611円が集まった。店主の木村貴行さんは「会計時、1割を寄付にあてていると声をかけている。中には『何かしたいと思っていたけれど、どこで寄付すればいいか悩んでいた』と喜ぶお客さんもいました」と手ごたえを感じていた。
(ニュース和歌山/2022年4月23日更新)