ジャズで障害者も健常者もつながろうと、「第2回ジャズハートライブ」が5月23日(土)午後1時半~5時半、和歌山市和歌浦南の片男波公園野外ステージで開かれる。実行委「JAZZTAMA」を主宰するのは、脳出血による言語障害から奇跡の復活を果たした同市の歌手、さつきさん。「まだジャズに触れたことがない人にも、本物の演奏を気軽に楽しんでもらいたい」と願っている。
プロ歌手として東京で10年以上活躍したさつきさん。2008年に脳出血に襲われ、一時は話すことすらできなかったが、リハビリに打ち込み、ステージに復帰した。「障害を抱えると外出したがらない人が少なくない。そんな人たちが青空の下に出掛けるきっかけを」と昨年5月に第1回を開催。約1000人が詰めかけ、「障害のある方もたくさん来てくださった。後日、道で出会った人たちからは『元気をもらいました』との言葉をいただきました」。
今年は東京で活動するミュージシャンを中心に8人と3組が出演する。浅草ジャズコンテストなど数々の優勝歴を持つ宇山満隆さん、国内外で活躍する藤井伸昭さんがツインドラムで演奏を披露するほか、県出身の若手女性アルトサックス奏者、中島朱葉(あきは)さん(写真 このページ下)も登場。NHK朝の連続ドラマ『マッサン』に出演したちんどん通信社もステージを盛り上げる。さつきさんは『ラバー・カム・バック・トゥ・ミー』などを聴かせる。
入場無料。雨天時は同市七番丁のロイネット2階、旅カフェで実施。三好さん(073・427・3228)。
なお、このライブに出演するジャズベーシスト吉木稔さんが翌5月24日(日)午後2時から、ぶらくり丁のみんなの学校で開かれるワークショップ「音を楽しもう」で講師を務める。段ボールで打楽器を作って演奏する。無料。小学生以上対象。希望者は同施設(同460・2028)。先着40人。
(ニュース和歌山2015年5月16日号掲載)