《回答者》
◆乳腺外科
さくらい乳腺外科クリニック
日本乳癌学会認定
乳腺専門医・医学博士
櫻井  照久院長

 乳がんは、日本人女性のがんの中で、かかる割合(罹患率)がトップであり、その罹患率は増加の一途をたどっています。乳がんは比較的若い人に多いがんですが、70代、80代と高齢で乳がんになる人も増えています。よって、年齢にかかわらず、70歳以上の方も積極的に乳がん検診を受けることが望ましいです。

 乳がんの症状として、しこり、腫れ、へこみ、ひきつれ、乳頭分泌、乳頭の変形、ただれなどの症状があります。乳がんの治療法は進歩しており、早期発見できれば、ほとんどが治る病気となりました。

 また、早期発見のためには、毎月のセルフチェックも大切です。鏡の前で両手を上げて、へこみ、ひきつれがないかどうか、しこりがないかどうか、乳頭分泌がないかどうかを調べます。40歳頃になったら定期的なマンモグラフィー検査を受けましょう。年齢にかかわらず気になる症状があれば、乳腺外科を受診してください。

             (ニュース和歌山/2022年6月26日更新)