ぶらくり丁にほど近い和歌山市中心部の本町公園を会場に、「第1回紀州本町盆踊り」が8月13日㊏に開かれます。老若男女が一緒に踊って楽しめる祭りを目指し、準備を進める「本町公園を良くする会」の山田直輝さん(34=写真右)と板東高功さん(45=同左)に聞きました。(文中敬称略)
伸び代しかない
──「本町公園を良くする会」とは?
板東「2020年、この公園と休止中の地下駐車場の管理・運営が、市から民間委託されました。請け負ったのは遊休不動産のリノベーションに取り組む紀州まちづくり舎を中心としたグループ。その動きを知り、和歌山市の真ん中にあるこの公園を、たくさんの人々が憩い、遊び、学べる場所にと立ち上がったのが〝良くする会〟です」
──メンバーは?
板東「10人です。私は歩いて1分の場所でゲストハウスをしています。同じく近隣で飲食店を営んでいる者が多く、毎月、この公園で開かれている『てとこと市』を手伝っている方もいますね」
山田「僕も近くで17年から飲食店をしています。以前の公園は広場に草が生え放題。きれいになれば伸び代しかない場所だと思い、参加しました」
板東「毎週水曜午後、草刈りや花植え、メダカ池の整備などに汗を流しています。マスクを含めた仮装を楽しむハロウィンイベント、公園の大掃除&餅つきも開きました」
みんなが参加者
──なぜ盆踊りを?
山田「イベントとして〝最強〟ですから(笑)。みんな知っていて、子どもから年配の方まで幅広く参加しやすい。以前から案が出ていて、今回、〝良くする会〟を中心に実行委をつくりました」
──内容は?
山田「ぶんだら節や河内音頭など和歌山で一般的に浸透している曲あり、子ども向けの曲あり、フラダンス、ヒップホップといった他ジャンルと伝統的な盆踊りの融合あり…。太鼓を置いて、DJ用の機器も入れます」
板東「近年、公園周辺は若い個人経営の飲食店が増えています。今回もそんなお店約30店が屋台を開いてくれます。地域に住む80代の方によると、数十年前はここで盆踊りが開かれていたそう。空洞化した街中へ遊びに行きたいと思ってもらえるものを、行政でなく、私たちがどうつくっていくかが大事です」
──チラシには「第1回」と記載されています。
山田「はい、来年以降も続けていきます。例えば1000人来ても、踊っているのは20人だけでなく、集まった100人中100人がやぐらの下で輪になっている…。見ているだけの人がいない、全員が参加者の祭りを継続し、この地域の文化にしたいですね」
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8月13日午後4時~9時。詳細は「紀州本町盆踊り」インスタグラム。
(ニュース和歌山/2022年8月6日更新)