小中高校生が話芸を競う「ひむかの国こども落語全国大会」が7月30日と31日、宮崎県で開かれ、中高生の部で〝勇気出し亭うな晴〟こと桐蔭高3年の中部晴陽(はるひ)さんが最優秀賞、〝ぴょんぴょん亭うさぎ〟の高座名で活動する同高1年の小阪はやのさんが優秀賞に輝いた。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなった大会には全国から30人が集まった。小学2年から挑んできた中部さんは「高3の今年がラストチャンス。自分も、聞いてくださる方も楽しめるように」と臨んだ。
「きれいな落語じゃなく、うわーっと元気いっぱいに演じるのが自分の良さ」と、動きで魅せられる古典落語の「小言幸兵衛」を披露。「本番前からすごく緊張していましたが、審査員の方から『楽しみながらできていた』との言葉をいただきました。落語はこれからも趣味としてかかわっていきたい」と話す。
一方の小阪さんは、「女の人より、男の人を演じる方が得意」と男性5人、女性1人が登場する「手水廻(ちょうずまわ)し」を選んだ。大会会長の桂歌春さんから、「しゃべり方やテンポで人物の演じ分けができている」と高評価を受けた。優秀賞は小6、中1に続いて3度目。
また、初めて出場した〝ピコピコ亭ぷちしゅう〟こと川永小3年の朝長優以(ともなが・ゆい)さんは小学生の部に「四人癖」で挑み、日向ライオンズクラブ賞に選ばれた。「次は、今回進めなかった決勝まで行って、優勝したい」と目標を新たにしている。
(ニュース和歌山/2022年8月13日更新)