怖さ:4
里の妖怪
出没地域:和歌山市

 蝉の声は夏の風物詩。夏休み、蝉を捕りにいっておしっこをかけられた経験のある人も多いだろう。昭和40年代、Y君という蝉捕りの名人がいた。皆が1匹の蝉を追い回している間に、Y君は10匹くらいは軽く捕る。その後がいけない。羽をむしり飛べなくして、相撲をさせたり、手の上を這わせたりして遊んでいた。そんなY君、ある日を境にぴたっと蝉捕りに来なくなった。夏休みが終わって訳を聞くと、何でも毎夜のように大きな蝉が枕元に現れて、ものすごい勢いで鳴き続けるのだそう。蝉をいじめたせいだと思い、それからは蝉捕りをやめたのだという。

 

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(ニュース和歌山/2022年8月20日更新)